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- 歯が痛い・しみる(一般歯科)
「歯が痛い……」「歯がしみる……」。そんな症状があったら、虫歯かもしれません。ごく初期の段階を除いて自然治癒することのない虫歯は、放っておくとどんどん悪化してしまいます。早めに発見すれば比較的簡単な治療で済みますが、神経まで達してしまった場合には「根管治療」が必要になります。さらに悪化してしまうと、今度は抜歯を余儀なくされることに……。
痛みなどの症状が出た場合は、虫歯のほかにも歯周病や知覚過敏など、いろいろなお口のトラブルが考えられます。気になるお口の症状がありましたら、西宮市甲陽園の歯医者「医療法人社団しげしたデンタルクリニック」にご相談ください。
虫歯のおもな原因
虫歯になるおもな原因は、「プラークに棲みつく虫歯菌」「食べカスに含まれる糖分」「歯質」の3つです。
虫歯菌 | 糖分 | 歯質 |
---|---|---|
お口のケアが不十分だと歯などにプラークが付着し、この中に棲みつく虫歯菌が増殖します。 | 虫歯菌は食べカスに含まれる糖分をエサにして歯を溶かす酸を作り出します、糖分が多いほど酸も多くなります。 | 歯質が弱いと虫歯になりやすい傾向があります。唾液の分泌量が少ない場合も虫歯になりやすくなります。 |
お口の中が虫歯になりやすい環境となるのは、飲食直後の数十分間といわれています。そのため、「できるだけ飲食の間隔を空ける」「食べたらすぐブラッシングやうがいをする」などを習慣づけることで、虫歯になりにくくなります。唾液の分泌量が少なくなる就寝前にも、しっかりブラッシングしてお口の中をきれいにしましょう。
虫歯の進行段階と治療法
進行段階 | 症状 | 治療法 |
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C0: ごく初期の虫歯 | ||
歯の表面のエナメル質が溶け始め、白濁している状態です。まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状もありません。 | 適切なブラッシングやフッ素塗布によって歯の再石灰化を促せば、治ることもあります。 | |
C1: エナメル質の虫歯 | ||
エナメル質がさらに溶け、黒ずんで見えます。エナメル質は硬いので、進行度合いは緩やかです。冷たい物がしみることがありますが、まだ痛みはありません。 | 虫歯の部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰める治療をします。 | |
C2: 象牙質の虫歯 | ||
エナメル質の内側にある象牙質に虫歯がおよんだ状態です。冷たい物や甘い物がしみるようになり、痛みも感じるようになります。 | 虫歯の部分を削り、つめ物(インレー)で削った部分を補います。 | |
C3: 神経にまで達した虫歯 | ||
虫歯が象牙質のさらに奥にある神経にまで進行した状態です。何もしなくてもズキズキと激しく痛むようになります。 | 神経を除去し、神経が入っていた管の内部を消毒・洗浄する根管治療を行います。その上にかぶせ物(クラウン)を入れます。 | |
C4: 歯根にまで達した虫歯 | ||
歯の大部分が溶けて歯根まで虫歯になった状態です。神経が死んでしまったので痛みはいったんなくなりますが、歯根の先に病巣が進むと膿が溜まり、再びズキズキと痛み出します。 | 多くの場合、抜歯が必要です。抜歯後は、インプラントや入れ歯などにより、失った歯の機能の回復を図ります。 |
根管治療
神経まで達した虫歯は、治療しないで放置すると抜歯しなければならなくなってしまいます。そうなる前の歯の根を残す方法が、「根管治療」です。根管とは、神経や血管が入っている管のこと。この細い管の中から虫歯になってしまった神経や血管を取り除き、内部を洗浄・消毒して薬剤を詰めることで、歯根を抜かずに残すことができます。
根管治療の流れ
- 虫歯菌に汚染された根管内の神経や血管を取り除きます。
- 根管内を成型し、専用の器具を使って、根管の深さを測ります。
- 根管内部をしっかり洗浄し消毒・除菌します。
- 根管内に細菌が入らないように根管内部に薬剤を充填し、密封します。
- 歯根に、かぶせ物を装着するための芯(コア)を作製します。
- 芯の上にかぶせ物を装着します。
虫歯検査に「ダイアグノデント」
「ダイアグノデント」はレーザーを用いた虫歯診断装置です。虫歯の進行状態を数値と音で知らせるダイアグノデントを検査に用いることで、肉眼やレントゲンでは発見しづらかった初期の虫歯や、中が深くえぐれているしずく状の虫歯を容易に発見できるようになります。
当クリニックではこの装置を活用し、見つかった虫歯に関して治療が必要か否かの判定や、必要以上に歯を削らない治療に役立てています。